第1回地球生命賛歌フォトコンテスト!!!
《海の部》

●グランプリ
●準グランプリ
※審査員総評
●協賛企業賞
●一般投票賞
●入選

 

<<グランプリ>>

(審査員:写真家・上出俊作氏)
  

No.021『ここは僕にまかせて』
TENさん

(審査員講評)
面白い場面を、ただ「面白いな」だけでなく、丁寧に切り取った作品だと思います。ライティングやピント合わせ、構図など、ひとつひとつの要素が完成されているので、見ていて安心感があります。ずっと見ていられますね。ずっと見ていられるからこそ、被写体やシチュエーションの魅力がしっかり伝わってきます。

この作品の一番のポイントは、構図の機微でしょうか。倒れてきそうな海藻?を頼りなさげに触覚で支えているウミウシの健気な様子が、強烈な物語性を演出しています。斜めの線を画面の中に引くことで、静止画の中に動きが生まれていますね。ウミウシがずっとここで止まっていたわけではないでしょうから、この瞬間を切り取れた感性と集中力にも脱帽です。

ピントもしっかりウミウシに合っていますね。特徴的なトゲ?のような部分と目のどちらにも合っているので、美しさと表情の両方が表現できています。これは60㎜の被写界深度の深さ故ですね。

60㎜は105㎜に比べて被写界深度が深く背景はぼかしにくいのですが、しっかり下から構えて背景との距離を長めに取ることで、背景のボケも綺麗に作れています。背景をぼかすことで画面の中の情報を整理できているので、主役にスッと目が行くのでしょう。ストロボの強さもちょうどいいので、ウミウシの質感もリアルに再現できています。

感性、技術、そして自然が生み出す予期せぬ瞬間を見逃さない集中力。全てが揃った時に撮れる写真だと思います。


 

<<準グランプリ>>

(審査員:DAIKINGフォトセミナー講師・DAIKI氏)

No.040『未来の兄弟姉妹たちへ
SARUさん

(審査員講評)
僕の中ではこの写真一択でした。生まれて間もない「生命」と、その「生命」を産み出した「生命」、さらに次の「生命」のための準備、一枚の中に込められた奥深いストーリーに感動しました。そこまで感じられたのはもちろん撮影&現像処理の技術あってのものだと思います。敢えて細かいことは言いません、ただただ素晴らしい作品だと思います。

ただ現像処理に関して一点だけ、トリミングでもう少しだけ右の部分を切り取った方が構図的にもっと安定したかなと思いました。

それからこれは水中ガイドとしての指摘なのですが、文章を読ませてもらって、残念ながらクマノミの生態的に、後ろに写っている巣作りに励んでいる個体はこの子の親ではなく赤の他人(魚)です。よって必然的にこの後産まれてくるであろう未来の生命もこの子の兄弟(クマノミは全て♂として産まれてくるので姉妹ではないです)ではありません。なのでタイトルも???と正直思ってしまいました。。。

やはりストーリーを書くに当たってはもっと被写体理解度を上げて、写真をより深く感じられる「真実のストーリー」を書いてもらいたいなと思います。今後はそういう点にも気を配って、より良い作品づくりをしていってくださいませ。準グランプリおめでとうございます。

【審査員総評】


◎写真家・上出俊作氏より

皆さんの力作を拝見することができて、素直に楽しかったです。人によってはもう3年くらい?作品を見させてもらっているので「こんなに上達したのか…」と、感慨深くもありました。

この度のフォトコンテストでは、僕の感性でグランプリ・入選を選定させていただきました。ですので、これはあくまで僕からの評価であり、入賞しなかったからと言ってその写真が良くないということではありません。場合によっては、入賞しなかった写真の方が、多くの人に何かを感じさせることもあり得るでしょう。あるいは、誰か一人に強く何かを訴えかけるかもしれません。写真というのはそもそも誰か一人によって価値を決められるものではないということは、心に留めておいてください。

フォトコンテストにも様々な趣のものがありますが、今回は、アート性を重視して選考しました。
アート作品としての美しさや面白さ、革新性。緊張感や安定感のコントロール。そして全体の洗練度。そんなところを中心に見させていただきました。

もちろん、写真映えする素敵なシチュエーションというのはあります。でも、それを撮っただけでは作品としての存在感は生まれません。自分なりの気づきや工夫、そして出会いのストーリーが必要です。

全体的に「やりたいことはわかる」という作品が多かったように感じます。はっきり言って、かなり高いレベルに来ていますし、すでに十分作品として通用するものもたくさんありました。あとは、いかに丁寧に仕上げていけるかだと思います。それは、被写体選びから現像・編集まで、すべての工程においてです。色々足してみて、最後に思い切って引くということも考えてみて下さい。 

これから皆さんの作品がどんどん洗練されていくことを楽しみにしています!

 

◎DAIKINGフォトセミナー講師:DAIKI氏より

みなさま、たくさんのご応募ありがとうございました。一言で言わせていただきますと、どの写真も完成度が高く力作揃いでとても感動しました。今まで数々の水中フォトコンテストを見てきましたが、ここまで素晴らしい写真が出揃っているフォトコンは中々ないと思います。みなさまを日頃から水中ガイド&撮影指導させてもらっている私としては、みなさまの上達を感じられて大変嬉しく思います。

その中で審査をさせていただくにあたり、撮影や現像処理の技術の高さは前提としつつも、自身が水中ガイドを生業としているのもあり、水中写真(ダイビング)の醍醐味の一つでもある、「生命の営みを間近で感じられる」素晴らしさを、水中世界を知らない方にもしっかり伝わると感じた写真を選考の判断基準の最重要事項とさせていただきました。

また素晴らしい写真とはただただ写真だけを見てその完成度と、そこからどれだけの物語を感じられるかだと私は考えていますので、選考時にはタイトルや詳細内容は一切見ておりません。写真そのものがストーリー(物語)ではないでしょうか?

今回、そんなたくさんの物語から、「生命の重さ」を強く感じられることができ、私はとても幸せな気持ちになりました。みなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

最後になりますが、この素晴らしいフォトコンテストを開催してくれた、「地球生命賛歌フォトコンテスト事務局」のみなさまには心から御礼申しげます。また私に審査員という大役を与えてくださり、大変感謝しております。このフォトコンテストがこれからもずっと続くことを心から願うと同時に、私も微力ながらお手伝いさせていただきますので、今後ともよろしくお願い致します。
2022.01.15 潜水屋DAIKI


協賛企業賞

地球環境フォーラム賞

金賞

No.015『美しい星を見上げて』Keiさん

<コメント>
皆さん、とても力作だと思います。撮っている時の感動や様子が、とても伝わってきます。
皆さんの作品は、どれも可愛く撮れているので、
よりスキルアップしながら、たんに可愛いだけでなく、作品性をより高めていけるとよいと思います。
楽しみにしています。

金賞のNo.015の作品は、黒いカエルアンコウは撮影が難しいのですが、
とても可愛い表情が撮れていて、手前や周囲の白砂のフワッとした感じも素敵だと思いました。
作品として、とても素敵で、完成度が高いと思います。

銀賞

No.084『幻想ワールドKeiさん  

<コメント>
ケヤリとコケギンポに最短まで寄って全体をぼかし、
タイトルの通り幻想的な世界を表現する思いが伝わってきました。
もっと引いて、ケヤリをたくさん画角に入れることもできたと思いますが、
ここまで寄ってボケを強くする表現も面白いと思いました。
露出がややオーバーな感じがしますが、コケギンポの穴も下からあおり、ストロボの位置を調整して影を消すことができたことで全体が明るくなり、様々な色が混ざり合う幻想的な美しさを表現できていると思います。

スワモンショウ賞

乙女で賞

No.005『ストロベリーフィールズ ひろしさん

<コメント>
皆さん素晴らしい写真のなかで、一番最初にこのピンク色とオレンジ色の混ざった色の透明感のある美しさ、かわいらしさに吸い込まれていきました。作者は男性ですが、実は奥底に乙女のこころを持たれている方なんだなあとこの写真から思いました。

キラキラ光る宝石のようにも思えたり、美しい花園にも見えたり、中心に吸い込まれていくような感じがして、見ているとしあわせな気持ちになりました。

 

HATAMOTO JAPAN賞

愛しいで賞

No.073『こんにちは SACHIさん

<コメント>
たくさんの素晴らしい作品の中で、一番最初にクマノミのかわいさとイソギンチャクの幻想的な美しさに引き込まれていきました。じっくり拝見させていただく中、天真爛漫でわんぱくな子どもの様子がとても愛おしく、全身、全力、勇猛果敢な姿に小さなお魚さんから大きな生命力を感じました。

地球の海中にこんなに素晴らしい生物が存在し、まだ見ぬ生物もたくさんいるのだろうと思うと、地球の偉大さに心が熱くなってきました。大自然の中で生命が共鳴する素晴らしさと撮影者さんの被写体に対する情熱がすごく伝わってきました。


ワンネスサポート賞

世界の命は、つながってるで賞

No.033『宇宙みたい!』 れいなさん(8歳)

<コメント>
見たままの感動が、写真を通してそのまま伝わって来ました。撮影者の世界観や技巧を介さないことで、感じたままの世界の美しさが伝わったと感じました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 2593949_kk.png

一般投票賞

No. 002 『sparkle(スパークル)』ひろしさん

<投票いただいたみなさんからのコメント(抜粋)>

  • コンデジでこの写真が撮れることが衝撃でした。顕微鏡で覗いたように細部まで綺麗で、海の生命の神秘的な美しさを感じました。
  • ケヤリムシという生物を初めて知って、その美しさにとても感動しました。
  • 本当に異次元への光の道がパーっと開いて、どんどん吸い込まれていき目が離せなくなりました。
  • 海の中の生物と思いながら見ても、美しいデザイン画みたい。宇宙のような感覚もかんじました。
  • どんな海の魚(生き物)かわからなくて気になる
  • 初めて見た瞬間に美しさに目を奪われました!何度見ても感動です!!!
  • 命そのものがアートという感じで、生命の神秘に感動しました!!!
  • とても神秘的!細かな毛の一本一本までもがとても美しいですね!!まさに光源という感じで、いつまでも観ていたい美しさです(^O^)

No.019 『君の笑顔は最高さ』Keiさん

<投票いただいたみなさんからのコメント(抜粋)>

  • カールおじさんが可愛くて、背景も素晴らしい!
  • とぼけた表情なのに無限の生命力を感じました!
  • 最高に笑顔になりました!!!!!可愛さ1000%ですね。
  • 超かわいいカールおじさんに感動しました^^
  • 被写体も背景も美しい!!!しかも、楽しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
  • めっちゃ可愛くて、背景の色合いもステキで、こんなんおるんや!!とめっちゃ感動しました!!ほんとに笑顔になり、最高です!!

No.033 『宇宙みたい!』れいなさん(8歳)

<投票いただいたみなさんからのコメント(抜粋)>

  • 被写体も好きだし、視点も発想も個性的で、本当はどの作品もそうだけど、この人にしか撮れない!という瞬間を感じました。
  • れいなちゃんの純粋な驚きと感動が伝わってきました。
  • ほんとに、宇宙みたい!!

みなさんが、最も感動して印象に残った作品!!!

No.033 『宇宙みたい!』れいなさん(8歳)

ワクワク!!! 奇跡!衝撃的!!! 感動した!!ウルブヘーーー!!

<投票いただいたみなさんからのコメント(抜粋)>

  • タツノオトシゴというミクロの世界と宇宙というマクロの世界が合体!で見た瞬間にすごくワクワクしました!
  • タイトル通り!とても斬新で、衝撃的な芸術性を感じました! 将来がとても楽しみです!
  • 本当に宇宙にいるみたいなワクワク感と美しさを感じました!!*^0^*
  • まさに境界を越えようとする一瞬の美しさに感動しました!
  • 最年少投稿!ありがとう!!
  • 宇宙❗命❗神秘❗素晴らしい❗
  • えっ!水族館の水槽!?と思いました!光の入り具合がとても美しく、水面に映っているところも素敵で、
  • キセキ的な一枚だと思います!!!世界で一番美しいタツノオトシゴではないでしょうか!!!^^
  • 不思議と、ずっと見ていたくなるような心惹かれる感じです^^。

 

【入選】

皆さん熱意が高く!!!@^^@ 気愛がばく大なので!!!@^^@
今後の、ますますの気愛Upのためにも、「入選」の枠を設けました!!!

入選作品は審査員及び事務局からそれぞれ選出しています。(※重複選出あり)

※上出さんが選んだ入選作品

No. 002 『sparkle(スパークル)』ひろしさん
水中写真の面白さを教えてくれる、素晴らしい作品ですね。
日の丸構図なので、左右のバランスを完璧にとって、さらに左下の前ボケをうまく処理できていたら、グランプリも狙えていたかもしれません。

No.003 『白ひげドヤ顔!?の海のクリーニング屋さん』りんりんさん
被写体がはみ出ることを恐れずグッと寄ったことで、ただの生態写真から一歩踏み込んだ、インパクトのある作品に仕上がりましたね。
生き物がリラックスするまで静かに待てたことも、評価すべき点だと感じました。

No.005 『ストロベリーフィールズ』ひろしさん
簡単そうで難しい写真です。他の人の写真からどんどん吸収していくのは、さすがですね。
イバラカンザシの面白さは形状と色だと思いますので、せっかくなら綺麗に羽が揃ったイバラカンザシを見つけられるといいかもしれません。

No.006 『もーいいかい?もーいいよ!』NIJIEさん
かくれんぼと捉えるかどうかは人それぞれでしょうが、色々なストーリーを想像させてくれる一枚です。
構図の作り方、特に奥行き感の出し方が、お手本のようですね。

No.016 『つぶらな瞳』はるかさん
被写体と背景・前景のバランスがいいですね。
被写体のどこに惹かれたのかも明確で、安定感を感じました。

No.018 『みつめないで♪照れるでしょ?』はるかさん
これまで粘り強さに欠ける印象でしたが、だいぶ待てるようになったのかなと思いました。
ピント合わせの技術も上がってきたように感じます。

No.019 『君の笑顔は最高さ』Keiさん
写真を見た瞬間に、カールおじさんの間の抜けた表情が飛び込んできて面白いです。
左の空間が少し間延びしているので、そこがうまくコントロールできるとより良かったですね。

No.020 『小春日和』TENさん
お手本のような一枚ですね。
派手さはないですし、よくある光景ですが、日常を丁寧に切り取ることで作品が生み出せるということを物語っているように感じました。

No.026 『希望に満ちて』IKUさん
躍動感のある作品ですね。スペースの作り方も意図と合っています。右上のスペースは、もっと広くとっても良かったかもしれませんね。

No.033 『宇宙みたい!』れいなさん(8歳)
写真を見た時のインパクトがとても大きかったです。
宇宙みたいだし、モンスターみたいだし、何だこれはと思いました。
これからも自分の心が向いたものをとっていってください。

No.034 『welcome sea!!』TAMAMIさん
ダイビングの楽しさがストレートに伝わってきますね。
ダイビングって、本来?こういう爽やかなものですよね。

No.038 『息をひそめて』TAMAMIさん
魚と目線の高さを合わせて正面から構えたことで、臨場感が生まれていますね。
こうして下から構えると、コンデジでも前ボケと背景ボケが作れます。グランプリ候補の一枚でした。

No.043 『あれ?カクレてませんか?』HIROMIさん
コンデジのフラッシュがスポットライトのように当たっていて、鑑賞者の視線がカクレクマノミの目に吸い寄せられます。片目だけ見えているのも、この生き物らしくて面白いですね。
全体的に、質感もヌルっとしていて雰囲気があります。

No.046 『大海原へ Take-off』HIROMIさん
画面をイバラカンザシで埋めたことで、この被写体の魅力がストレートに伝わってきます。
確かに鳥の羽っぽいのですが、テイクオフする感じを出すにはもう一工夫欲しかったですね。

No.051 『みんなぁどこ行くのぉ~?』HIROSHIさん
ピント合わせもライティングも、レベルが高いですね。いつの間にこんな技術を習得したんだろうと素直に思いました。

No.052 『頂きを目指して!!!』はるかさん
アングルと構図が面白いですね。ピントもしっかり合っているので、安心して見ていられます。
全体をアンダー目の露出に仕上げたのも、よかったのではないでしょうか。

No.055 『勇気を出すぞーーー』HIMEさん
黄化個体だったんですね。こんな綺麗な魚がいるのかあと思いました。ガラス細工のような目の美しさが、さりげなく、そして強く表現されているように感じました。

No.059 『生命(いのち)の輝き』HIMEさん
コケギンポって、こういう所に卵を産むんですね。知りませんでした。
狙ったかどうかはわかりませんが、右よりの子の目にピントが合っていて、しかも一番明るいので、主役がはっきりしていますね。

No.060 『産まれて来たよ~』HIMEさん
アオサハギにしっかりピントが合っているだけでなく、すぐ上のケヤリにもピントが合っているので、どっちも主役なんだなと思わせてくれます。f10まで絞ったことで生まれた世界観ですね。

No.065 『一緒に歩いていこう』MIYABIさん
ありそうでなさそうな光景ですね。
しっかり下からあおって、手前のウミウシにピントを合わせているので、奥の子と背景がさりげなくボケています。コンデジで撮ったとは思えない作品です。

No.066 『歌舞伎者』MIYABIさん
見た瞬間「綺麗!ライティングうま!誰が撮ったんだろう?」と思いました。
自分で全部できていたら、グランプリだったかもしれません。

No.068 『お気に入りのソファMIYABIさん
画面全体が不思議な雰囲気に包まれていますね。不思議なんだけど落ち着いていて、なんだかとても心地よいです。もしかしたら、コンデジだからこそ作れた世界観なのかもしれません。

No.069 『出会い』KANAさん
みなべらしい一枚だなと感じました。
サンゴイソギンチャクとクマノミ、どちらの可愛さも十分表現できていますね。
撮り続ければ撮り続けるだけ、色んな表情が撮れると思いますよ。

No.072 『聖霊の木』SACHIさん
イバラカンザシを斜めに配置したことで、動きが出ましたね。
黒の使い方も、主張しすぎず、うまく主役を引き立てています。
ピントを合わせる位置も完璧で、完成度の高い作品です。

No.081 『ご馳走発見!』Keiさん
動かなそうで実はよく動く、ウミウシの面白さをとらえた一枚ですね。
コケムシを入れる余裕が生まれていることも、素晴らしいと思います。

No.083 『花見小路をゆく』Keiさん
被写体の可愛さが伝わってきますね。
もうひと寄りできると、より柔らかいボケが作れそうです。

No.084 『幻想ワールド』Keiさん
ケヤリとコケギンポ、みんなが憧れるシチュエーションですね。
夢の中にいるような雰囲気がうまく作れています。ピントもバッチリですね。
全体的にちょっとごちゃごちゃしているので、引き算の発想もあると良さそうです。

No.086 『コミュニケーション』SARUさん
面白い瞬間をとらえましたね。何をしているのか気になります。
こういう場面を説明的に切り取るにはこれくらい絞ってもいいでしょうし、もう少し情報量を減らすなら、f8くらいまで開けてもいいと思います。

No.089 『カップルダンスの曲線美』SARUさん
やりたいことが明確に伝わってきます。
この瞬間を切り取った集中力もさすがです。あとは、個体選びですね。

※DAIKIさんが選んだ入選作品

No.002   『sparkle(スパークル)』ひろしさん
画面全体を埋め尽くす構図、存在感が抜群ですね。色トビ気味なのがかえって良く、それでいて質感もしっかり伝わる良い露出です。誰が見ても神秘的な美しさが感じられると思います。ただストーリーに触手と書かれてましたが、これは触手ではなく鰓冠と呼ばれるものです^^

No.003   『白ひげドヤ顔!?の海のクリーニング屋さん』りんりんさん
水中ならではの至近距離で生態シーンの撮影、お見事です。エビ(アカシマシラヒゲエビ)と魚(ユカタハタ)の角度がどちらもとても良く、お互いを引き立て合ってますね。そしてピントの合わせにくいエビの目にしっかりピントがきている点も素晴らしいですね。やや右下の空間が広すぎるところを改善すればより構図も安定したかなと思います。

No.006    『もーいいかい?もーいいよ!』NIJIEさん
2匹を対角線に配置したとても安定感のある構図で、ストーリーもしっかり感じられるのでずっと見ていられますね。とても素敵な作品です。ノイズが少し気になるのでノイズ軽減と、気になるゴミが写り込んでいるのでゴミ消しと、あと全体的にもう少し輝度があればもっと印象が良くなるかなと思いました。

No.008    『おおっと、いただき~!』りんりんさん
ウミウシカクレエビが本来のポジションにいるところを、住処であるニシキウミウシの触覚を入れてそこにもピントを合わせることで、「生命の営み」を強く感じさせてくれる良い作品です。ウミウシの切り方、エビの角度を考えて縦構図にしている点も良いですね。ただ少し窮屈な感じがするので、もう少し周りに空間を持たせられると良かったかなと思います。

No.010   『よちよち歩き』ひろしさん
カエルアンコウはもちろんのこと、対角線に配置された茎や、左右の海藻(しかも距離が違う)、手前のボカした砂の量など、画面全体からストーリーが溢れ出してくるような、とても素晴らしい構図になっていると思います。そしてタイトルを見てさらに奥深く物語を感じることができました。少しだけ気になるのがいくつか写っている白い石の存在が強すぎるかなというところですね。

No.014    『今日何する?』はるかさん
別種の魚がこんな近くにいて、しかもお互いの存在をかなり意識しているような目線をしている、水中ガイドとしてはこれだけでワクワクしてしまう写真です。ソメワケヤッコの方が泳いでいるのに、どちらの子の目にもピントが合っていて、しかもよく色トビしやすい黄色が飛ばずに良い質感で撮影できています。背景も緑やピンクなどが入っていて良いアクセントになっていますね。一瞬を捉えるこれぞ写真だと思います。

No.015    『美しい星を見上げて』Keiさん
白と黒というどちらも写真で表現しにくい色を見事に出せています。カエルアンコウの黒の質感がしっかり出ているだけでなく、周りの白も色トビさせずに白の質感が感じられるのが素晴らしいですね。ただ右に写っている茶色の海藻?が残念ですね。これがなければもっと白と黒をしっかり感じてもらえたかなと思います。

No.016    『つぶらな瞳』はるかさん
青と黄色のコントラストがとても美しい一枚ですね。ハダカハオコゼ以外をしっかりボカせているので存在感も強く出ています。青の量も適量で安定感のある構図に仕上がっていると思いました。これでも悪くはないんですが、青の量を今より減らしても印象は大きく変わらないと思うので、縦構図にしてこの子の背鰭の一番上の部分までしっかり入れてあげると、さらに存在感が増したかなと思います。

No.019    『君の笑顔は最高さ』Keiさん
ホヤの角度が素敵で優しい笑顔が感じられますね。背景をしっかりボカしさらに同系色のいろんな色で埋められているところが素晴らしいです。そしてこのタイトルは最高さ〜(笑)。あとは前ボケが少し気になるのと、周りの空間はもう少し狭い方がよりこの笑顔を印象付けられるかなと思いました。

No.021  『ここは僕にまかせて!』TENさん
ウミウシの角度と海藻の角度が秀逸なだけでなく、見て欲しい部分以外をしっかりやわらかい明るさと色味でボカせていたり、空間量も適量で、もちろん言うまでもなくウミウシへのピントや露出も適正で、特に海藻の影になっているウミウシの露出が気持ちアンダーになっているところが素晴らしく、技術的に文句ない仕上がりになっていると思います。タイトルとストーリーを思わず見たくなってしまう、とても惹き込まれる写真ですね。グランプリに相応しい作品だと思いました。受賞おめでとうございます^^

No.022   『ひょっこりはん!』ひろしさん
真正面ガチピン、全鰭全開、横構図で左上のサンゴのアクセント、やや斜めの角度、全て揃ったインパクトのある素晴らしい作品です。これで背景が明るければ言うことなしでしたね。非常に惜しいです!

No.034    『Welcome sea!!』TAMAMIさん
黄色の魚には青い海が映える、南の島らしい明るく素敵な水中写真ですね。でもなんと言っても素晴らしいのが、手前の群れだけでなく、奥に別の群れを配置できているところです。空間をどのように埋めるかが写真にとって大切な作業のひとつですから、この写真はとてもうまくそれができていると思います。

No.036    『ねぇ、こっち向いてよ』TAMAMIさん
二匹の目線がお互いを意識しまくっている、緊張感がとても伝わる素晴らしい写真ですね。上の子をアウトフォーカスで上端ギリギリに配置した点がより緊張感を増していると思います。少しノイズが気になるのでそれを軽減することと、暗部をもう少しやわらげてあげるとさらに良くなると思いました。

No.038    『息をひそめて』TAMAMIさん
通称「ホタル撮り」と言われる、ウミシダの玉ボケを使った作品、お見事ですね。こんなシチュエーション、陸上ではなかなかお目にかかれず、水中写真ならではだと思います。ちょっと前ボケが気になるので、撮影角度を工夫してできるだけなくすようにしていれればもっと良くなったかなと思います。

No.043   『あれ?カクレてませんか?』HIROMIさん
コンデジの内蔵ストロボの特性を活かして、ちゃんと左を向いている子を写せているのが素晴らしいですね。右奥に光が当たっていないのが気にならないくらい、しっかりとメインの部分にライティングできていると思います。ピントもバッチリでイソギンチャクの触手が良いところにきたところをタイミング良く撮影できています。

No.048   『ミステリー』TAMAMIさん
宇宙のような神秘的な一枚。中心が黒ツブれしているのが良く、そこからより宇宙を感じさせますね。素敵です。もう少しだけ引いて穴の窮屈さをなくしてあげれば、必然的にシャコの外套膜もより写し込めで奥行きも出せるので、さらに宇宙感が高まったかなと思います。

No.051    『みんなぁどこ行くのぉ~?』ひろしさん
アカメハゼが住む環境が分かりつつ、青(海)も入れられていて、しかも泳いでる時に前からピントを合わせて撮影できているという、技術的にかなり高い作品になってますね。素晴らしいです。ただ向かって左の目の写り方が中途半端なので、しっかり真正面にするか、写し込まないようにもう少し右からの撮影にすればもっと良かったかなと思います。

No.055   『勇気を出すぞーーー』HIMEさん
この子がいる環境がとても良く分かるだけでなく、しっかりと真正面でしかも顔半分の位置で撮影できている、とてもユーモラスのある素敵な一枚ですね。黄色の露出も良く、いい色が出ています。ただストーリーに「黄化個体(ウニの空)のなか 」と書かれてましたが、これはウニではなく瓶ですよ(笑)、そして黄化個体とはこの子のことで本来は茶色をしているんですがたまに突然変異で黄色くなる個体のことを黄化個体と言います^^

No.057   『最高の瞬間』HIMEさん
揺れるウミエラをひっこまさずにしっかり近づき、ちゃんと背景を海にしている、高い撮影技術を感じる素晴らしい一枚ですね。縦構図にしたことで余計な空間を作らず、ウミエラの存在感をしっかり出せたところも良い点です。ただちょっと奥行きが感じられないので、もっとあおって立体感を出せれば良かったかなと思います。

No.058   『母の愛』HIMEさん
産んでまもない卵をせっせと世話する親クマノミ、目線もしっかり卵を見ているようで、物語を強く感じる生態シーンですね。クマノミの黒や白を色飛びさせずしっかり質感を出せていたり、卵が産み付けられている岩やクマノミのいるイソギンチャクも適度の写し込めていて環境もよく分かるので、より深いストーリーを感じさせてくれますね。

No.059    『命(いのち)の輝き』HIMEさん
光の届きにくい穴の奥の卵をしっかり写し込めている、素晴らしい一枚ですね。もちろん卵の目にしっかりピントが合わせられているし、穴の周りも入れられていて環境もよく分かります。幼き生命たちが元気いっぱい育つように願いたくなる作品ですね。

No.060    『産まれて来たよ~』HIMEさん
茎の長い成長したケヤリ(海藻)がしっかり開いてるところを真正面から撮影できているだけでなく、そこに非常に撮りにくいアオサハギの幼魚を正面で捉えられていて、さらに右上にもう1匹アウトフォーカスで写し込めている、とても難易度の高い一枚です。「奇跡の一枚」と呼びたくなるくらい、素晴らしい瞬間です。敢えて言うならアオサハギyg.の目が両目とも同じように写せていたらなと思いました。

No.064    『どこいくの?』MIYABIさん
フクロノリの上でのんびり歩く2種のウミウシが出会う、春らしい優しい一枚ですね。内蔵ストロボでの撮影なので、左のアオウミウシの黄色がやや色トビしてしまっていますが、右のシロウミウシの白の露出が良い感じなので、許容範囲としましょう。背景もフクロノリだけで埋めずに奥行きを出しているところも、立体感があって良いですね。

No.066    『歌舞伎者』MIYABIさん
スポットライトで黒抜き撮影、この被写体にふさわしい撮影方法だと思います。撮影角度が良くミアミラウミウシの力強い顔がとても表現できていますね。インパクトのある素晴らしい一枚です。

No.079    『かくれんぼ』SACHIさん
サンゴの隙間に住むキイロサンゴハゼ、環境を入れつつ被写体の存在感をしっかり出せているところが素晴らしいですね。コンデジ内蔵ストロボの撮影ならではの光が当たっていない部分も、逆に被写体を目立たせることができていて良いと思いました。

No.080    『無心』MIYABIさん
しっかり下からあおって海を入れ、見上げているような構図にできたのが良いですね。なんとも言えないこの子の表情からストーリーも感じさせてくれます。場所的にこれ以上は無理だったのかもですが、さらにあおって撮影できていればより印象の強い写真になったかもですね。

No.081    『ご馳走発見!』Keiさん
表情の伝わりにくいウミウシなのに、この子からしっかりと表情を感じられるような、そんな一枚です。撮影角度とボカし具合が良いせいだと思います。ライティングもやわらかく背景も美しくて素敵ですね。左下の白い部分が気になるのと背景がやや広すぎる感じがするので、もう少しトリミングしても良いかと思いました。

No.085    『冬の海』Keiさん
クダゴンベの赤や半透明のボディ、そして周りのウミカラマツの白、それらが優しく出せていてとても良い露出で撮影できていると思います。エメラルドグリーンの目も美しいですね。ただ構図が少し不安定に感じますので、その辺を意識して再トリミングに挑戦し、さらに良い作品に仕上げ直してもらいたいですね。

No.087    『シンクロ』SARUさん
泳ぐ魚を二匹とも正面でとらえ、しかも二匹とも目にピントを合わられているという、お見事としか言いようのない、ナイスショットな一枚です。こういう瞬間を撮れると思わずガッツポーズしたくなりますね。素晴らしいです。

No.089    『カップルダンスの曲線美』SARUさん
距離が詰めにくく撮りにくいハナハゼを、ペアでしっかり撮影できている素晴らしい一枚ですね。とても時間をかけて撮影されたと思います。ただ右の子の鰭がもっと開いていれば、とか、左の子がもう少しこっちを向いてくれていて動きがあれば、とか、もっと良い瞬間があるに違いないと思ってしまうのが正直な感想なので、とことんリベンジしてもらいたいですね。

※事務局が選んだ入選作品

No.017    『 よし!出てみよう!』はるかさん

No.021    『 ここは僕にまかせて』TENさん

No.048    『ミステリー』TAMAMIさん

No.070   『どの瞬間も』KANAさん

No.073 『こんにちは』SACHIさん

No.082   『あ・く・び』Keiさん

No.090    『レインボー渓谷の合唱隊』SARUさん

※受賞・入選されたみなさんおめでとうございました@^^@    

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